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よくある質問と答え

全く絵を描いたことがない方から、よくされる質問をまとめていきます。わからなかったら、上のAboutページからメールください。
絵に関する質問は受け付けております。なぜこうするかというと、芸術が日本は廃れすぎ。少しでも私が知りえたことを広めて、文化の発展、教養の向上のお役に立てれば幸いです。微力ながら。。。

01

「日本画」って、なんですか?

残念ながら、ご年配の方から聞かれることも多い質問です(*´∀`*)。

日本画とは、岩絵の具(いわえのぐ)という宝石類を砂状にした顔料で、基本は和紙や絹。応用で布、板など描く絵です。
モチーフは日本の自然が多いですが、色合いはかなり多く作れます。日本の美術教育は明治時代に始まったそうですが、西欧に追いつけ追い越せな絵ばかりは、やはり後世に残る大作は少なく、画家の技量で絵が決まる、難しいジャンルです。

02

「岩絵の具」って、なんですか?



日本画に使う画材で、無いと描けないので話にならないほど、基本的な画材です。「緑青」という絵の具は、孔雀石を粉にした緑色ですが、焼くと色が変わりますので、焼いて使うこともあります。渋い色になっていくんです。
天然岩絵の具は、宝石類を粉にしています。それだけで描いて保存状態がよければ1000年保つと言われています。
が、私はダイアモンドでも火災で焼失するので、災害多発国の日本で、それはないやろと思っています。新岩絵の具といって、ガラスに色をつけた砂状の安価なものも出回っていますが、これは商品として、まだできて1000年を経ていない絵の具なので、変色等はどうなるかわかりません。

03

どうやって描くの?
 

膠(ニカワ)という、日本古来の武具の接着剤にも使用された、牛やウサギや鹿のゼラチン質を湯で溶いて、絵の具に指で練り込み、それを水で溶いて、小皿で混ぜて、皿に出来ている砂の粒子を更に自分でより分けて、筆につけて描きます。日本画で絵の具を溶く際に使う指は、利き手の中指です。指先では一番力が入るのが中指らしいですので。

04

顔彩、水干絵の具、胡粉ってなに?

顔彩:岩絵の具の発色を模して作られた絵の具だと私は認識しています。違ってたらメールして。

水干絵の具:元々は、着物の図案を制作する際に、作られた下図用の絵の具。胡粉に染料で色をつけたもの。
胡粉:貝の白いところを粉砕した白い絵の具。貝の種類で色が違う。チタンの白と混ぜると、不透明な色の調節ができる。

05

岩絵の具でできる色は?

同じ細かさの石同士は、混ぜて混色できますが、たいていメーカーというか、店ごとに粉砕の仕方が微妙に違うので、同じ店の同じ商品でしか完全な混色ができないと思っていいです。岩絵の具で塗った上に、染料をかけるのもありです。染料は、茜、コチニール、藤黄、藍などがあります。青と黄色を混ぜると緑色になりますが、この染料の緑色を「草の汁」と言います。

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